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■ 骨伝導( こつでんどう )という言葉をはじめて耳にした方
私たちが会話をしたり、音楽を聴いたりする時、ごく当たり前のように「耳で聴いている」と思い込んでいませんか?
しかし、海で暮らすクジラの耳は、海水や水圧に影響されない体の内部にあり、外からの音は直接聴こえない構造ですが、しっかり音を聴いています。また、偉大な作曲家ベートーベンは、晩年に聴覚障害となった後も、ある方法でピアノの音を聴きながら作曲を続けました。
では、クジラやベートーベンは、どのように音を聴くのでしょうか。 クジラは下顎の骨で水中を伝わる音の振動をとらえて耳に伝えています。
ベートーベンは口にタクトをくわえてピアノに押しつけ、ピアノの音の振動を歯から頭蓋骨を経て、聴覚器官まで伝えることで音を聴いたと言われています。・・・《 彼が音を聴くことに就いて、いろいろ悩み試行錯誤されたことは想像を絶しますね、その一つの方法です。》
この例が示すように、音や声には一般的に「耳で聴いている」といえる
(1)空気の振動で伝わる経路=気導音だけでなく、「音の振動を直接伝える」といえる (2)骨の振動で伝わる経路=骨導音という、
2つの音の伝達経路があるのです。 つまり、音や声は、空気の振動、骨や皮膚組織の振動、2つの経路で伝わります。
■ 骨伝導で音を聴くーそのしくみ
私たちが聴く音=振動の伝達経路は、(1)空気を伝わる気導音、(2)骨を伝わる骨導音の2つがあると先に述べましたが、最終的に振動を音としてとらえるのは、内耳にある聴覚神経です。そこで、聴覚神経まで音=振動が伝わるしくみを簡単にご説明しましょう。
先ず、一般的に「耳で聴いている」と実感するのは空気を伝わる気導音の場合です。人の話し声、テレビやラジオからの音は、まわりの空気を振動させ、その振動が耳たぶで集められて耳の穴=外耳道に入り、鼓膜を振動させます。この振動が中耳で増幅され、内耳のうずまき管内部のリンパ液中に浮かぶ聴覚神経の先端部が揺れ動くことで、私たちは振動を音として認識しています。
それに対して「音の振動を直接伝える」といえる骨導音の場合は、外耳や中耳を経由することなく、内耳のうずまき管に直接音の振動を伝え、リンパ液中に浮かぶ聴覚神経が揺れることで、音が聴こえるのです。自分の耳を塞いでも、自分が発した声が聞こえるのは、この骨導音があるからです。
また、その時に聞こえる声が、いつも聴いている自分の声と違うと感じるのは、骨導音が主に聴こえ、気導音が遮られているためです。いつも聴いている自分の声は、気導音と骨導音がミックスされているので、このように違った声に聴こえてしまうのです。
■ 骨伝導ーそのメリットは
「骨伝導で音を聴く」ことは、耳から伝わる空気の振動を使わないため、さまざまなメリットがありますが、最大のメリットは、両耳が完全にオープンになることです。骨伝導スピーカーを装着したまま、周囲の音を同時に聴くことができ、そのまま自然に会話もできます。
身近な例では、白バイに搭乗されてるポリスマンのヘルメット内部には骨伝導マイク&イヤホンが設置されて本部との無線連絡をして居ります。そして耳はオープンにして路上での音を聴いており俊敏に活動されてます。
また、騒音が激しい場合は耳栓を併用でき、聴覚を保護できます。さらに、水中や特殊な環境など、さまざまな利用シーンとニーズに応えます。
■ 骨伝導で声をひろうーそのしくみ
私たちが発する声は、声帯を振動させることで生まれます。その声=振動がまわりの空気を介して他人の耳へと伝わる「気導音」が、他人が聴いている私たちの声なのです。一方、声帯の振動は自分自身の頭蓋骨にも伝わっており、「骨導音」として自分の聴覚器官に届いています。
例えば、
頭をかくと『ゴシゴシ』 と、お煎餅を食べると『ボリボリ』 と、歯を磨くと『シャカシャカ』 と
頭の中から音が聞えませんか? これが骨伝導で聞える音です。
手で口を塞いだり耳を塞いでも、 「骨導音」により自分の声がある程度聴こえてきます。
しかし、その時に聴こえる自分の声が、いつもの声と違って聴こえるのは、骨導音だけを聴き、気導音が遮られているためです。
その反対に、テープレコーダーに録音した自分の声が違った声に聴こえるのは、気導音のみが録音されるからです。
しかし、他の人の声は同じに聴こえますから、自分の声が他人にはこのように聴こえているとの認識も大事なようですね。
自分のイメージとは、違うものですネ。。
骨伝導で声をひろうことは、骨に伝わってくる声帯の振動を高感度な振動センサー素子で集め、電気的な音声信号に変換することで可能になります。
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